触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「やった!プロポーズOKしてもらえた!」って中学生だった俺に抱きついて喜んでたもんな。
その後奈那と出逢うことになって心の中で親父にグッジョブしちゃったけどね。
そんな親父との間に子供か。




本当におめでとう。




先走ってしまいそうになったけど
これで良かったんだよな…?
とりあえずバレてはない…?
本当のところはわからないまま終わってしまった。




涼子さんの妊娠という嬉しいニュースで置き換えられたけどまだもう少しこのままで居ていいってことなのかな…?





「焦ったね…」




2人が寝静まった後、自分たちに買ったお土産を広げながらいちゃつき中。




あ、バレてなかったからって安心し過ぎって思ってるでしょ?
それはこれから作戦会議なのだ。
万が一、部屋に入って来られた時の為に広げたお土産。
どれにするか選んでた…って浅はか過ぎるかな?




「うん…ビビった。暴走しそうなの止めてくれてありがとう」




「先走って私の名前言わなかったことは偉いよ」




ナデナデされてホッとする。
ピッタリ足くっつけてくるのは甘えたい証拠。
足を組む感じで俺の足に乗せてくるのは心臓飛び跳ねるからやめて……と言いたいところだけどその後のキスが甘いからやめないで…?




「絶対に幸せにしてくれるんだ…?」




「うん……だから反対されたらどうしようって、俺はまだ…奈那に何もしてやれないから」




「ヒロはそのままでいいんだよ」




「え、ヤダよ……全然ガキじゃん」




「今日みたいに熱くなったりするヒロは可愛いよ?」




「男は可愛いじゃダメでしょ、格好良くて引っ張っていけなきゃ…いざとなれば守れる感じで居ないと」




「可愛いヒロが大好きなんだけどな…」




「うーん……」




あ、また乗ってきた。
ベットに座ってたらそのまま倒され、奈那の髪が頬に触れそうな距離。
大好きな匂いが鼻をかすめる。




「こうして襲うたびに真っ赤になってるヒロが好きで堪らないよ…」




もう……奈那ったら。
そんな顔で言われたら秒で反応してしまう。
完全に俺を弄ぶときの瞳。
あらゆるところにキスを落としてく唇。
思いきってゴロンと押し倒した。
立場逆転。







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