触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「酸味キツくなかった?」




「うん、美味しいよ」




「良かった」




フワッと笑うの反則なんだけど!?
そろそろ我慢の限界……何度目だよ。
鼻歌を歌いながら後片付けしているそばで後ろから肩に顎を乗せて構ってちゃんになってしまった。




「どうしたの?疲れた?でもね、コレしとくのとしないのとでは毎日のご飯作りに大きく影響するんだよ?時短、命だからね」




「うん、俺も協力して涼子さん助けれるように頑張るからまた教えてね」




「オッケ〜」




ウィンクとか可愛い過ぎるだろ…!
キュン…どころじゃねぇ!
ズキューン!だよ!!
顎を乗せたままの俺に構いもせず洗い物してるからちょっぴり拗ねる。




頬にキスしたらこっち見て唇に仕返ししてくれた。
無言の「待ってて」に従いたくはない。
俺、今は聞き分けないタイプだから。




エプロンの紐を解いて背中から
服の中に手を忍ばせていく。
インナーの上から膨らみに触れた。




「ちょっと……」は嫌がってない様子。
首筋にキスしたらしっかり反応してくれるから嬉しい。
洗い物を終えたらエプロンを取った。
正面でキスしながら俺のエプロンも取ってくれる。




「ヒロ……もう待てないの?」




「うん……すっげぇ我慢してる」




今すぐ襲う勢いだ。
言っとくけど止められないからね?




「欲しいの?」




「欲しい」




華奢な腕にロックオンされる。




「ダーメ……私が欲しいんだから」




「え…!?」




首の後ろに当たる手で引き寄せられるように唇が重なった。
触れた瞬間から絡めてきて大胆だ。
リップ音だけが聞こえる。




ヤダ……まだ離れたくない。
まだ絡ませてたい。




腰に手を回してより密着したら
もう逃さないから。




「部屋行こ」




「うん…」




素直に従ってくれる奈那を抱きかかえ部屋のベットへ。
鍵をかけ、灯りもつけずにそのまま抱き合う。




どうすれば抑えられるのかな……?
奈那を見ればもう我慢出来ないなんてどうしようもないな……
キスだけであの瞳にしたくて……
服を剥がして触れたくて……
体温を感じ合えばひとつになりたくて……








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