触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「え、何で下着ついてんの…?ヒロ…脱がして」
え……マジか。
俺の苦労は一体………
「あ、上は脱がなくていいか…」
そう言って押し倒された。
上に乗られて優しく笑う。
完全に起きたんだね?
「まだ一緒に居ようよ〜?」って上で動かないで。
甘えた口調で弱いとこ刺激しないでよ。
「着せてくれてありがと……もう脱いじゃうけど」
もうノックアウト。
その後の奈那のドSっぷりは半端なかった。
大胆に弄ばれてヘトヘト……
幸せ過ぎる脱力感。
いっぱいついた紅い印。
同じ数だけつけ合った。
終わった後も奈那のキスは続くわけで。
必死に理性を保とうとしているのに。
どうやらそれすら全部無視みたいだ。
まだこんなに熱く絡んでくるなんて。
肩に手を触れストップをかけても
「まだ…」なんて続行する。
何か……二度、三度するのが当たり前になってきてる…?
俺は正直嬉しいけど、奈那が大丈夫なのかなって。
今、必死で意識を他に集中させようとしているけど……こんなキスされたら……
「奈那…?一旦服着よう?もう時間的にヤバいよ」
結局「熱い」と言って脱いじゃった服。
下着だけつけてる状態でキスの嵐。
どうしちゃったの…?
奈那の舌使い……上手すぎて……
意識……飛びそう。
「奈那…?もうヤバい……」
「うん……ヤバいね?」
そう言ってくれるのに止まないキス。
「ねぇ、これ帰って来たらまた寸止めでしょ…?」
「……だね」
それは非常に困る。
それが一番堪える。
お願い、ひと思いにやってくれ。
ジワジワ…はやめてください。
あ……離れた。
こんな至近距離で見ても肌が綺麗で色っぽい。
頬に触れてる指がなぞる。
めっちゃ見られてる。
「やっぱやめな〜い」
可愛く言ったかと思えば再び重なる唇。
マージーかー!
嗚呼、もう無理っ…!
完全に煽られた俺は迷わずホックを外した。
「え、ちょっと何で外すの?」
「そりゃないでしょ、もう無理だよ」
自由になった膨らみに舌を這わせる。
反応していく身体を逃がすまいときつく抱きしめた。