触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「ヒロ…時間ないよ」って意地悪。
わかってて煽ったんでしょ。
手早くブラを剥がして続ける。
ここ、弱いよね。
悪いけどもう優しくとか出来そうにない。




漏れる吐息とともに髪を撫でる手。




「ヒロ……んっ……それくらい激しい方が好きかも」




「いいの…?」




顔を上げたら優しい眼差しで
「その瞳好き」って。
そんなこと言われたらもう抑制効かなくなる。
弱いとこ全部……止められない……




「激しいヒロが好き…」




歯止めかけれないよ……
ねぇ、顔見せて……
もう声我慢出来なくなってるよ……
何回いったの……




まだ魅せて……
まだ足りないって鳴いて……
ごめん……
今日一番デカイ紅い印つけちゃった……




「ヒロ……私もう……っ」




「もう限界…?」




素直に頷く奈那の額にキスを落とした。
じゃあ出すね。
しっかり抱きついててね。




「奈那……好きだよ」




長くなってごめん……
大好きだからもっと堪能したくなっちゃった。




いきそうになった瞬間、帰って来た音がして「あ…」ってなったけど構わず続けた。
首を振ってイヤだと懇願する。
ドアの方を見る奈那に攻め続けた。




少し態勢を変えられたのが逆に良くてようやく果てた。
汗ばんだ身体に服を着て慌てて出て行く。




こんなやり取りもたまにあって気が気でない時もあるけど。
まだ伏せるべきだから気をつけないとだよね。
反省しつつ、抑制出来ない自分に呆れるんだ。




少し後悔してしまうほど愛し過ぎちゃう俺を嫌わないでほしい。




変わらない笑顔で好きって言ってほしい。




さっきまでこの唇も身体も俺のものだった。
優しく笑うこの笑顔も全部、俺に向けてくれてた。
でもそれは一瞬で封印される。
姉貴の顔になってる。




だから俺も同じ。
弟の顔になるのも慣れてきた頃。




「2人に話があるの」




涼子さんは親父を待たずに3人で話がしたいと言ってきた。
一瞬顔を見合わせたが素直に席に着いた。




いつも通りな涼子さん。
これから一体何を話すのだろう。














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