触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「奈那もちゃんと言葉で言って…?」




「……欲しい」




「え?聞こえない…」




「ヒロが欲しい……ください」




いつもだけど、予想を遥かに上回る受け答えしてくるよね。
あんなドSだった奈那が「ください」って俺にお願いしてる。
それだけで胸がいっぱいになって激しさが増した。




指を強く絡めて膝の上で握る。




どうしよう……まだ足りない。
もっともっと愛し合いたい。
可愛過ぎて一晩中でも触れていたいくらい。
何度もいかせたいよ。
その顔ずっと見ていたい。




ヤベ……また汗かいちゃった。
膨らみに顔埋めてる……幸せ。
奈那も肩で息してるの…?
疲れさせちゃったかな。




「とりあえず、ウーバーイーツ頼もうか」




乱れた息で奈那が言う。
枕元にある俺の携帯を渡して注文してもらお。
メニュー色々見ながらあーでもないこーでもないって言い合ってる。
うつ伏せだから時々谷間見えちゃうの気付いてます…?




「じゃ、俺はそれの大盛り」




注文するのが決まって確定まで奈那が進めてくれてる。
だから俺の手はもう膨らみに触れるしかなくて……だって今、手塞がっててチャンスなんだもん。




「ちょっ、ヒロ…!」




怒りながらも許してくれるとこが好き。
こうするの弱いでしょ?
すぐ身体くねらせるよね。




「変なとこ押しちゃうってば…!」




「注文出来た?」




「もう、ヒロ…!」




振り返って怒ろうとするけど返って丸見えだよ…?
だからかぶりついちゃう。
声、漏れちゃうね?




「ウソでしょ……」




3回目だから…?




「配達来ちゃうよ……?」




「すぐには来ないよ」




「まだ出来ちゃうの?すごい……」




「奈那のせいだよ…?奈那が俺を刺激すんの……」




会う度に綺麗になってるってどういうことだよ。
毎回惚れ直す身にもなって。
繋がっていたいんだよ。
俺………奈那中毒だから。




細い手が俺の頬を包み込む。




「でも次は……本当、すぐいっちゃいそう」




もうキャパオーバーだ。
何でこんなに揺さぶるの…!?
それが止まらなくさせるんだよ。
思わずキスして耳を甘噛みする。







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