触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「ダメなの…?いってよ…いかせたいんだよ」
「こんなにされたら壊れちゃう……責任取ってよね…?」
嗚呼……可愛い。
早く壊したい。
キスで答えた後、溶け合うほど求め合った。
また火がついちゃったよ。
でも上に乗られたら弱い。
あの瞳で見降ろされたらゾクゾクする。
「どうしたらいい…?止まんなくなる」
そんなの俺も同じだよ。
奈那が動く度にヤバいけど止めたくない。
でも今回ばかりは奈那も辛そう。
下から突き上げたら「待って…」って。
「ちょっとストップ……」
ウソ………いつもの俺じゃん。
動いてないのにキュ…ンと締め付けてくる。
何となくわかるようになってきた。
言ってた通り、いきそうな感じ。
「待って、動かないで……」
消え入りそうな声で最後、
“当たってる…”と言った。
「何が…?ここ…?」
あんな強気だったのに少しの攻めで悶えてる。
夢に見た最高のシチュエーションだ。
少し身体を起こしたらキスをねだる。
そのキスも余裕がないみたい。
かなり締め付けてる。
「ダメダメ………いっちゃう」
「ここ、ヤバいの…?」
動く度に漏れてるよ……
髪をかきあげる仕草……色っぽい。
トロンとした瞳……攻めたくなる。
「ヤバい………」
甘い声……煽ってんでしょ?
正直、もう鳴かせたい。
余裕がないうちに攻めたてたい。
また手が伸びてきて頬を包まれた。
「でも欲しいんでしょ?」
ストレートに言葉攻め。
だって顔がもう欲しがってるもん。
ダメはダメじゃないパターンだよね…?
奈那の親指が口の中に入ってくる。
甘噛みしたらまた甘い声で「欲しい…」と返ってきた。
その顔ヤバいから……
こんな時のおねだりキスは半端ない……
溶けちゃいそう。
意識が飛ぶ前に唇が離れた。
ヤベ、物足りない顔しちゃったかも。
両手は首に回ったまま密着状態。
鼻の頭がくっつきそうでまたキスしてくれるのかと期待したけど。
あれ?そうじゃない…!?
奈那の顔……赤く染まってる。
至近距離で目が合ったら未だに心臓は飛び跳ねちゃうんだ。