触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
頭上から呼ばれるけどスイッチ入った俺はすぐには止まれない。
キャミソールの肩紐もずらして這う。
抑えきれない想いが今にも爆発しそうだ。
服の上からホックを外したら顔ごと向かせられた。
「ヒロってば……」
「ん……?」
「今は私なの……」
「え〜?いつもほとんどが奈那からじゃんか〜俺からも攻めたい……」
膨らみに触れてた手を取られ……
「ダーメ……私がヒロを気持ち良くさせたいの」
そう言いながら俺の指に舌を這わせ咥えて甘噛みする。
あの瞳でいいでしょ?って訴えてきて牽制するんだ。
口の中……ヤバい。
結局折れる俺………抗えない。
こんな小悪魔な顔されたらもう無理だよ。
従う俺を見て満足そうにトドメを刺すんだ。
「Hの主導権は、奈那だよ?」
全身に電流が走ったみたい。
この時初めて自分の事を奈那と言った気がした。
ゆっくり前に来て深いキスを味わう。
ヤバい……今のセリフ、何回もリピートしちゃうかも。
胸えぐられた。
その顔で絶対言っちゃダメなやつ。
理性もろとも崩れるやつ。
一瞬で火をつけられて熱く燃え上がる。
繋がりながら何度も名を呼ぶ。
好きだよって言葉、ちゃんと伝わってる?
痙攣するたびにどんどん溢れていく。
離さない……離さないよ。
「ヒロ……いっていいよ」
いきたくない……抜きたくない……
ずっと繋がっていたい………
壊れゆく奈那を強く揺さぶってしまう……
まだ感じていたくて自ら寸止め……
キスして……と懇願する顔。
もう限界に達しているはずなのに止まらない。
「ねぇ、今の主導権はどっち?」
何度も痙攣してる奈那にこんなこと聞くのは酷かな…?
声にならない様子だけどまだ攻めちゃう俺を許して。
「ヒロ……もう無理…っ!」
「俺だよね…?今は俺だよね…?」
漏れる声を必死に抑えて首を縦に振る奈那に続ける。
かなり締め付けてきて本当に無理そう。
「お願い……いって…?おかしくなっちゃう…っ」
おかしくさせてんでしょ?
さっきのセリフのせいだよ。
本気で壊したくなった。
悶え崩れて許しを乞いて……?
そういう意地悪をついしてしまう俺を変わらず愛して……