触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
翌朝、着替えてリビングに降りると
「遅ーい、おはよう!」と奈那だけが居て食べた食器を洗っていた。
「あれ?涼子さん仕事だったっけ?」
「今日シフト入ってたよ?早上がりらしいけど」
ふーん、と食卓に座り用意されていた朝食を摂る。
ていうか朝から可愛いよな。
真っ直ぐストレートにおろした髪は背中の半分くらい?まで伸びてる。
前髪もななめバンクで大きな瞳がより目立ってる。
目覚めに見る一発目の笑顔はそりゃもう破壊的で未だにキュンとくる。
朝から動悸が………
パタパタと何やら急ぎ足のようですが……
キッチンから出て来た奈那の姿を見て、飲みかけのコーヒーを持ったままフリーズしてしまう。
可愛らしいキャメルのニットのセットアップ。
細身のスカート。
黒いデザインストッキング。
ヤバっ、直視出来ない。
かなりお洒落さんだからいつも以上に可愛くなっちゃってる。
ソファーのテーブル前にちょこんと座り、大きな鏡の前でピアスをつけてる仕草は思わず見惚れてしまうほど。
バチッと目が合って「食べた?」って聞くから「もう食べ終わる」と答えてパンを慌てて口に放り込む。
案の定ゲホゲホむせて「慌てなくていいよ」と笑われる。
休日に奈那と2人きり。
こんな朝の何気ないひと時を過ごせている幸せ。
俺にしか味わえない空間なんだ。
めちゃくちゃオフショット満載だし、学校じゃ見れない奈那を見放題なんだぞ。
ヤベ……また動悸が…………
洗面台で歯を磨き終わったらひょっこり現れて忘れず保湿クリームを塗ってくれる優しさ。
でも待って、その格好で正面立たれると目が泳いでしまう。