うっかり少年
 僕はさっさと着替えて朝ごはんを食べにいったんだ。

 でも、テーブルの上は空っぽで、ご飯は用意されていなかった。

 実は、お母さんもうっかりさんなんだ。
 前なんて、授業参観にパジャマで来ちゃったんだから!(あのときは恥ずかしかった)

「お母さん!」
 呼んでもこない。
 もしかしたら、まだ寝ているのかもしれない。

 時計を見る。
 あ、もう行かなきゃいけない時間だ。
 朝ごはんはなしでもいいや。
 うっかりしたお母さんが朝ごはんを忘れるのも初めてじゃないし。
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