【短】じっとできない


そんな会話をしたせいか、なんとなく林くんとは運命共同体みたいな…よく分からないけど、心質(人質ならぬ…)を取られている状態で、何かと話をするようになった。


林くんは、汰一とはまた違って、いわゆるアイドル系のイケメン。


チャラいように見えて、結構面倒見がよくて、皆から好かれて頼られてる、そんないつもクラスの輪の中心にいるタイプ。


勿論、汰一だって林くんには負けないけども。


…と、ここで二人を比べてる辺り、重症だ。



おぉ!ジーザス!
私の無垢な心を返してください!

そう叶わぬ願いを心で叫びつつ、今日も林くんと汰一のことで話題に花を咲かせる。

< 15 / 29 >

この作品をシェア

pagetop