僕を壊したのは君だから。
「妬……っ」


私に元彼がいてもいなくても、
朝比奈くんがヤキモチなんて焼くわけないってこと、わかってるのに。



こんな冗談にどきどきさせられる……。



「俺、独占欲強いのかなぁ。結構妬く方かもしんないから」


「独占欲って……」


そんなのは、どうせ私に向くわけないのに。


視線を伏せた時、


朝比奈くんの両手がぺちっと頬を包んだ。



心臓が大きく跳ねる。



「独占欲の意味わかる?『俺だけを見ろよ』ってことだよ」


「……っ」



そんなことを力強く言った後に、


可愛く舌を出す君はすごくずるい。



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