僕を壊したのは君だから。
私だって自分が危ないことくらいわかってる。


だから、意を決して脱ごうとは思ってるの。


でもさっきから、力が全然入らない。



「……できない」



でもこのままじゃ危険だって直感するような気分の悪さが押し寄せてきた。



「お願い、脱がせて……」



掠れた声はなんとか朝比奈くんに届いた。


一瞬の戸惑いを見せてすぐ



「……、あんま見ないようにする」



朝比奈くんの手が、私のお腹に触れて、体操着をまくりあげた。


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