僕を壊したのは君だから。
でも朝比奈くんのことだもん。

これはきっと、いつものパターンだよね?


「……うそだよね?いつもの冗談だよね?」


「ほんと」


私はかれこれ3分程、絶望に打ちひしがれている。


どうしてくれるの?

明日からどんな顔して学校にいけばいいの!?


「それでどうする?セフレっていう選択肢もあるけど、俺そういうのはあんまり好きじゃないな」


「ねぇ……。”熱中症だったから脱いだ”って本当のことどうして言ってくれなかったの……?」


「あぁー、その手があったかぁ」


わざとらしくポンと手を叩いて、しらをきる横顔に目を見開く。”確信犯”そのものだ。


「……」


もう、いい。


この人を責めたところで、手遅れなんだから……。



……どうしよう。


「朝比奈くんは明日からどうする気なの……?」


「宮岡さんが選んでいいよ」


私の座っているベッドに腰を掛けると、朝比奈くんは不敵な笑みを浮かべて、すらっとした指を立てる。


「①俺と宮岡さんはセフレ。②俺と宮岡さんは恋人同士。どっちがいい?」



反省する様子もなく私に究極の選択肢を押し付けた。


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