僕を壊したのは君だから。

「ええっと……」


そうやってもごもごしているうちに


「答えてよ!!宮岡さん!!」



びくっと肩がはねる。

さっきからずっとこの繰り返しだ。


「付き合ってないし、なにもしてないです……」


「え!?なんて!?」



一斉に耳が向く。


ひっ。

思わずスクールバッグで顔を隠しつつも、とりあえず否定しなきゃと声を張ったの。



「付き合ってないし!なにもしてないです……!」


こんなに大きな声で言ったのに。


「じゃあなんで服なんか脱いでたの!?朝比奈くんの前で!」

「付き合ってるんでしょ!?」



どうして言葉が通じないの……!


< 69 / 139 >

この作品をシェア

pagetop