私たちの春は白
プロローグ 私の選んだ道
窓の外には、ふわりふわりと桜吹雪が舞っている。
「山田さん!服変えましょうか」
「野村さん!もうすぐでお昼ご飯の時間ですよ」
ここは、特別養護老人ホーム。(通称・特養)ここは、寝たきりや認知症の方が入所している施設。
私はここで働き始めて三年目。悲しかったこと、苦しかったことはたくさんあったけど、今日まで頑張ってきた。
高校二年生になるまで、私は「介護」なんて知らなかった。介護が必要なおばあちゃんのことを、厄介だと思っていた。
でも、「介護」を知って、おばあちゃんや家族、そして、介護の仕事を夢とする仲間に出会って……私は変わった。
「須藤さん!吉川さんの紙パンツ、交換してもらっていい?」
先輩が私に話しかける。私は「わかりました」と頷き、吉川さんの部屋へと向かう。
今、ここで働いていることにすごく感謝している。
春の空は、とても美しい青だ。天国にいるおばあちゃんも、同じ空を見ていてくれていたら嬉しい。
「山田さん!服変えましょうか」
「野村さん!もうすぐでお昼ご飯の時間ですよ」
ここは、特別養護老人ホーム。(通称・特養)ここは、寝たきりや認知症の方が入所している施設。
私はここで働き始めて三年目。悲しかったこと、苦しかったことはたくさんあったけど、今日まで頑張ってきた。
高校二年生になるまで、私は「介護」なんて知らなかった。介護が必要なおばあちゃんのことを、厄介だと思っていた。
でも、「介護」を知って、おばあちゃんや家族、そして、介護の仕事を夢とする仲間に出会って……私は変わった。
「須藤さん!吉川さんの紙パンツ、交換してもらっていい?」
先輩が私に話しかける。私は「わかりました」と頷き、吉川さんの部屋へと向かう。
今、ここで働いていることにすごく感謝している。
春の空は、とても美しい青だ。天国にいるおばあちゃんも、同じ空を見ていてくれていたら嬉しい。
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