私たちの春は白
雪ちゃんの家に行ったり、町をブラブラ歩いたり、和菓子屋さんなどに立ち寄ったりもした。気が付けば、お父さんたちとの待ち合わせの時間。
「今日は楽しかった」
私がそう言うと、雪ちゃんも「私も楽しかった。ありがとう」と微笑む。またお別れだ。私の胸がズキッと痛む。何度経験してもこの痛みに慣れることはないだろう。
「じゃあ、またね」
「うん!バイバイ!」
笑って雪ちゃんに手を振り、私は待ち合わせ場所へと急ぐ。その時、私のスマホに電話がかかってきた。お兄ちゃんからだ。
「お兄ちゃん、どうしたの?私は今そっちに向かってるんだけど……」
「葵、おばあちゃんを探してくれ!!おばあちゃんがいなくなった!!」
お兄ちゃんの焦る声に、私は「えっ!?」と聞き返す。そして言葉の意味を理解し、「どういうこと!?」とお兄ちゃんに訊ねた。お兄ちゃん曰く、商店街でみんなと買い物をしていた時、気が付いたらいなくなったとのこと。今みんなで探しているらしい。
「今日は楽しかった」
私がそう言うと、雪ちゃんも「私も楽しかった。ありがとう」と微笑む。またお別れだ。私の胸がズキッと痛む。何度経験してもこの痛みに慣れることはないだろう。
「じゃあ、またね」
「うん!バイバイ!」
笑って雪ちゃんに手を振り、私は待ち合わせ場所へと急ぐ。その時、私のスマホに電話がかかってきた。お兄ちゃんからだ。
「お兄ちゃん、どうしたの?私は今そっちに向かってるんだけど……」
「葵、おばあちゃんを探してくれ!!おばあちゃんがいなくなった!!」
お兄ちゃんの焦る声に、私は「えっ!?」と聞き返す。そして言葉の意味を理解し、「どういうこと!?」とお兄ちゃんに訊ねた。お兄ちゃん曰く、商店街でみんなと買い物をしていた時、気が付いたらいなくなったとのこと。今みんなで探しているらしい。