私たちの春は白
私は泣きながら首を横に振る。そんなの、私の台詞だ。

「おばあちゃ……、優しくしてくれて、あ、ありがとう!私、わた、し!りっ、立派な介護福祉士になる、から!ひっ、人の役に立てるよう、頑張る!おばあちゃん、やみんなのおかげ、で私、夢ができたよ。ありがとう」

おばあちゃんは私の涙を拭い、「ありがとう、夢を諦めないで」と微笑む。その目からも涙が流れていた。

神様がこの世界にいるのなら、これほど感謝することはない。ずっとおばあちゃんに言いたかったことを言わせてくれたのだからーーー……。

この時間が続けばいい。でも、すぐにその時間は奪われてしまう。なんて残酷で美しい時間だろうーーー。

神様が与えてくれたこの奇跡の時間が終わるまで、私はおばあちゃんとずっと泣き続けていた。
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