私たちの春は白
第二章 大切なこと
朝起きてリビングに行くと、お兄ちゃんがおばあちゃんの着替えを手伝っていた。
「おばあちゃん、ズボンを履こうか」
「はい、次郎さん」
おばあちゃんは、お兄ちゃんのことを若い頃に好きだった人だと思っている。大人しく服を着替えていた。
「あら、おはよう。葵ちゃん」
おばあちゃんは、私にいつものように笑いかける。
「……おはよう」
私はおばあちゃんに無愛想にそう言うと、朝ご飯を食べるために席に着く。私はやっぱり、福祉の仕事なんて考えられない。
その時、お兄ちゃんが言った。
「葵、お前さ福祉コースになったんだろ。着脱の様子、見てみろよ」
「えっ?」
「福祉コースになったら、実技で絶対に習うぞ」
お母さんも、「見せてもらいなさい」と私に言う。私はため息をつきながらも、お兄ちゃんの近くに立つ。正直、めんどくさい。
「服を着せる時は、迎え袖をしないといけないんだ」
お兄ちゃんはズボンを持ち、私に介助の手順を説明し始める。早速わからない単語が出てきた。
「おばあちゃん、ズボンを履こうか」
「はい、次郎さん」
おばあちゃんは、お兄ちゃんのことを若い頃に好きだった人だと思っている。大人しく服を着替えていた。
「あら、おはよう。葵ちゃん」
おばあちゃんは、私にいつものように笑いかける。
「……おはよう」
私はおばあちゃんに無愛想にそう言うと、朝ご飯を食べるために席に着く。私はやっぱり、福祉の仕事なんて考えられない。
その時、お兄ちゃんが言った。
「葵、お前さ福祉コースになったんだろ。着脱の様子、見てみろよ」
「えっ?」
「福祉コースになったら、実技で絶対に習うぞ」
お母さんも、「見せてもらいなさい」と私に言う。私はため息をつきながらも、お兄ちゃんの近くに立つ。正直、めんどくさい。
「服を着せる時は、迎え袖をしないといけないんだ」
お兄ちゃんはズボンを持ち、私に介助の手順を説明し始める。早速わからない単語が出てきた。