私たちの春は白
そして、夕食の時間。私やお兄ちゃんの食事とおばあちゃんの食事は違う。おばあちゃんのは、ドロドロしていて何なのかわからないもの。
食べていて、気付いたことが一つ。私がのんびり食べている時、お兄ちゃんとお母さんは自分の食事をしながらもおばあちゃんの様子を見ている。
おばあちゃんは、ニコニコしたまま食べていた。
その顔は、認知症になる前と何も変わらない。少し、胸が痛んだ。
次の日、福祉コースでは相変わらず伊藤先生がニコニコしていた。
「先生!今日はどんな授業するんですか?」
チェリーが訊ねると、伊藤先生が「今日は食事についてしま〜す」と言った。
チャイムが鳴り、私たちは席に座る。
「はい!さっき言ったように、今日は食事についてします」
そう言って、伊藤先生はホワイトボードに「食事」と書く。
そして、いつも通り説明が始まった。
食事の解除はとても難しい。なぜなら、利用者さん一人ひとりによって一口の量や食べるスピードが違うから。
食べていて、気付いたことが一つ。私がのんびり食べている時、お兄ちゃんとお母さんは自分の食事をしながらもおばあちゃんの様子を見ている。
おばあちゃんは、ニコニコしたまま食べていた。
その顔は、認知症になる前と何も変わらない。少し、胸が痛んだ。
次の日、福祉コースでは相変わらず伊藤先生がニコニコしていた。
「先生!今日はどんな授業するんですか?」
チェリーが訊ねると、伊藤先生が「今日は食事についてしま〜す」と言った。
チャイムが鳴り、私たちは席に座る。
「はい!さっき言ったように、今日は食事についてします」
そう言って、伊藤先生はホワイトボードに「食事」と書く。
そして、いつも通り説明が始まった。
食事の解除はとても難しい。なぜなら、利用者さん一人ひとりによって一口の量や食べるスピードが違うから。