私たちの春は白
「……でも、私……おばあちゃんのこと、ずっと嫌がってたのに……。今さら家族を名乗る資格なんてーーー」

泣きながら言う私に、杉浦先生は「大丈夫だって!」と笑う。

「お年寄りはね、若い子が好きなんだよ」

「……えっ?」

心はまだ重くて暗い。いつか、綺麗な青空に戻れる日は来るのかな?

私は、校舎の片隅で泣き続けた。








< 50 / 113 >

この作品をシェア

pagetop