私たちの春は白
第十章 つながる
福祉コースの人と夏休みの思い出について話すと、みんな福祉に関するイベントなどに行っていたみたい。
チェリーはフィリピンに帰って親戚のおばあちゃんの介助をし、詩織は福祉に関する検定を受けた。太陽と海斗は福祉フェスタに参加し、颯と結衣は障害者ボランティアに参加したらしい。
そんな長かったような、短かったような夏休みが明けた。私たち福祉コースの生徒は小テストで忙しい。
「さて、この杖の名前は〜?」
伊藤先生が私に杖を見せる。杖の名前を当てるテストだ。伊藤先生は腕につけて使用する杖を持っている。
「ロフストランドクラッチです!」
私が答えると、「正解!!」と伊藤先生はニコリと笑う。やっと終わった〜。
「全員、福祉のことを覚えてくれていたので安心しました!」
伊藤先生がニコニコ笑いながら言う。でも私たちは疲れ切っていて、笑う余裕はない。伊藤先生は仏の顔をした鬼だよ。だって、難しい問題を容赦なく出すんだから……。
チェリーはフィリピンに帰って親戚のおばあちゃんの介助をし、詩織は福祉に関する検定を受けた。太陽と海斗は福祉フェスタに参加し、颯と結衣は障害者ボランティアに参加したらしい。
そんな長かったような、短かったような夏休みが明けた。私たち福祉コースの生徒は小テストで忙しい。
「さて、この杖の名前は〜?」
伊藤先生が私に杖を見せる。杖の名前を当てるテストだ。伊藤先生は腕につけて使用する杖を持っている。
「ロフストランドクラッチです!」
私が答えると、「正解!!」と伊藤先生はニコリと笑う。やっと終わった〜。
「全員、福祉のことを覚えてくれていたので安心しました!」
伊藤先生がニコニコ笑いながら言う。でも私たちは疲れ切っていて、笑う余裕はない。伊藤先生は仏の顔をした鬼だよ。だって、難しい問題を容赦なく出すんだから……。