私たちの春は白
「ならよかったです!でも、今日の授業内容はこれなんですよ〜……」

伊藤先生がみんなに配った紙には、大きく「感染症」と書かれている。ちょ、私病み上がりです。また熱を出しちゃいそうな内容じゃん……。

「まあ、大丈夫です」

私はそう言い、授業が始まった。



感染症とは、微生物が体内に侵入したことが原因で起こる病気で、発熱や下痢、咳などの症状が出ること。

「まず、感染症には一から五までのレベルがあります」

伊藤先生が説明し、私たちは手元のプリントを見る。一類感染症から五類感染症まで様々な病気が書いてある。

「一類感染症は、極めて高い危険性を持った感性症で、エボラ出血熱やペストがあります。二類感染症は、高い危険性を持ったもので、結核やジフテリアなどです。三類感染症は、コレラや腸チフスなどがあります。四類感染症は、マラリアやデング熱などがあり、五類感染症ではインフルエンザや百日咳などがありますね」
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