私たちの春は白
第十二章 みんなと一緒に
今日は二限続きで福祉の授業のはずだったんだけど……。私やチェリーたちは、五限目に福祉用具について勉強した後、真剣に話し合っている。
遡ること数分前、六限目の授業が始まった刹那、伊藤先生が「みんな教科書しまっていいよ」とニコニコ笑って言った。私たちは何だろうと互いに顔を見合わせながら教科書を片付ける。すると、伊藤先生はこう言った。
「今から文化祭について話したいと思いま〜す!!」
私たちの学校では、十一月の下旬に文化祭がある。各クラスの出し物などの話し合いも進み、準備も始まってきたところだ。
「クラスでの出し物もありますが、福祉コースとしての出し物もみんなは決めないといけません」
そう言われ、私は思い出す。コースごとに文化祭では何かしなければならないのだ。例えば、美容コースだとネイルアートの体験ができ、調理コースではクッキーやカップケーキなどを販売していた。
「去年、福祉コースは何をしたの?」
私が訊ねると、「手話ソングをしてたよ」と結衣が答える。手話ソング……私たちは手話を勉強したし、手話はできないことはないかもしれない。
遡ること数分前、六限目の授業が始まった刹那、伊藤先生が「みんな教科書しまっていいよ」とニコニコ笑って言った。私たちは何だろうと互いに顔を見合わせながら教科書を片付ける。すると、伊藤先生はこう言った。
「今から文化祭について話したいと思いま〜す!!」
私たちの学校では、十一月の下旬に文化祭がある。各クラスの出し物などの話し合いも進み、準備も始まってきたところだ。
「クラスでの出し物もありますが、福祉コースとしての出し物もみんなは決めないといけません」
そう言われ、私は思い出す。コースごとに文化祭では何かしなければならないのだ。例えば、美容コースだとネイルアートの体験ができ、調理コースではクッキーやカップケーキなどを販売していた。
「去年、福祉コースは何をしたの?」
私が訊ねると、「手話ソングをしてたよ」と結衣が答える。手話ソング……私たちは手話を勉強したし、手話はできないことはないかもしれない。