私たちの春は白
「じゃあ、早速撮っていこうか」
カメラを持った颯が言う。颯は今回、カメラと監督を担当している。あと、結衣もカメラ担当だ。
今から撮影するのは、映画の最初のシーンだ。太陽が外に出て行く。結衣も後を追って出て行った。
突然二人が出て行ったことに、利用者さんたちは不思議そうな顔をしている。一応、台本は読んでもらったんだけど……。
「準備は?」
「オッケー!」
颯はカメラの準備をし、私たちもそれぞれ準備する。結衣たちの方も準備ができたみたい。
「よ〜い、アクション!!」
颯の声で撮影が始まった。私は目の前にいる利用者さんに話しかける。
「山田さん、今日はいいお天気ですね〜」
「そうだね〜……。今日のおやつはお団子が食べたい」
おっと、いきなり台本になかったことを言い出したぞ。しかし、私が焦るよりも早く詩織が近づいてきた。
「山田さん、今日のおやつはメロンパンですね。お団子は明日です」
「そうか〜……。私、お団子がよかったんだけど……」
カメラを持った颯が言う。颯は今回、カメラと監督を担当している。あと、結衣もカメラ担当だ。
今から撮影するのは、映画の最初のシーンだ。太陽が外に出て行く。結衣も後を追って出て行った。
突然二人が出て行ったことに、利用者さんたちは不思議そうな顔をしている。一応、台本は読んでもらったんだけど……。
「準備は?」
「オッケー!」
颯はカメラの準備をし、私たちもそれぞれ準備する。結衣たちの方も準備ができたみたい。
「よ〜い、アクション!!」
颯の声で撮影が始まった。私は目の前にいる利用者さんに話しかける。
「山田さん、今日はいいお天気ですね〜」
「そうだね〜……。今日のおやつはお団子が食べたい」
おっと、いきなり台本になかったことを言い出したぞ。しかし、私が焦るよりも早く詩織が近づいてきた。
「山田さん、今日のおやつはメロンパンですね。お団子は明日です」
「そうか〜……。私、お団子がよかったんだけど……」