お兄ちゃんが芸能人だなんて信じられません!
「お兄ちゃん、か。」
そういえば最近になって、大量に届くメールの正体がお兄ちゃんだということが判明した。
最初は迷惑メールだと思って内容見ずに全部消してたんだけどね。
いったいどこから私のメールアドレスを手に入れたのやら·····
「そろそろ向き合うべきなのかな······」
お母さんが私とお兄ちゃんの仲を心配しているのは明白なわけで。
お兄ちゃんも、わざわざメールを送ってくるくらいだからきっと私に歩み寄って来てくれているんだろう。
それを無視して逃げているのは、紛れもない私。
······決めるんだ、覚悟を。
ふう······と大きな深呼吸をして、スマホのロックを震える指で慎重に解除する。
メールの受信履歴を見ると、案の定お兄ちゃんからのもので埋め尽くされていた。
とりあえず、一番上にあったメールから開いてみるか。
『沙那?体調大丈夫?』
『ちゃんとご飯食べてるか?』
『お兄ちゃんはいつでもお前の味方だからな。』
「う、そ······」
お兄ちゃんからのメールは、どれも私のことを心配していることが伝わってくるものばかり。
正直なところ、すごく嬉しい。でも······
そんなに心配するならなんで私を置いて出ていったの?
私の心の中では、お兄ちゃんへの不信感と微かな期待が混ざりあっていた。
そういえば最近になって、大量に届くメールの正体がお兄ちゃんだということが判明した。
最初は迷惑メールだと思って内容見ずに全部消してたんだけどね。
いったいどこから私のメールアドレスを手に入れたのやら·····
「そろそろ向き合うべきなのかな······」
お母さんが私とお兄ちゃんの仲を心配しているのは明白なわけで。
お兄ちゃんも、わざわざメールを送ってくるくらいだからきっと私に歩み寄って来てくれているんだろう。
それを無視して逃げているのは、紛れもない私。
······決めるんだ、覚悟を。
ふう······と大きな深呼吸をして、スマホのロックを震える指で慎重に解除する。
メールの受信履歴を見ると、案の定お兄ちゃんからのもので埋め尽くされていた。
とりあえず、一番上にあったメールから開いてみるか。
『沙那?体調大丈夫?』
『ちゃんとご飯食べてるか?』
『お兄ちゃんはいつでもお前の味方だからな。』
「う、そ······」
お兄ちゃんからのメールは、どれも私のことを心配していることが伝わってくるものばかり。
正直なところ、すごく嬉しい。でも······
そんなに心配するならなんで私を置いて出ていったの?
私の心の中では、お兄ちゃんへの不信感と微かな期待が混ざりあっていた。