冬〜二人で、ずっと一緒にいようね〜
「何だろう?開けていい?」

冬樹くんは嬉しそうに訊ね、私は頷く。冬樹くんにプレゼントしたのは腕時計だ。腕時計なら冬樹くんは会社にも付けていける。私がそばにいるみたいになれるかなと思って……。

「嬉しい!ありがとう」

冬樹くんは私を抱きしめてくれた。冬樹くんの心臓の音が心地いい。

「あ、これ……」

冬樹くんが私の耳を見て微笑む。私はやっと気付いてくれたと嬉しくなった。私の耳には、冬樹くんがプレゼントしてくれたイヤリングが揺れている。

「冬樹くんからもらったもの、ちゃんと大切にしてるよ。私の宝物だから」

これから先、冬樹くんがもらったもの全ても宝物になっていくんだろうな。私は微笑み、冬樹くんを見つめる。

「そっか……。嬉しいな……」

冬樹くんは笑ってくれたけど、どこか緊張しているみたい。どうして?

「冬樹くん、どうしたの?」

「えっとね……冬花ちゃんに言わなきゃいけないことがあって……」
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