空中庭園~アルの物語~
セタと私が信頼を築いたように、彼ともゆっくりと時間を過ごし、時には喧嘩をして、そして愛し合って生きてきた


三人の子供にも恵まれ、私は何一つ不満なく今日まで生きてこれた。
夫が先に発ち、続いて私も逝こうとしている。


一番下の娘が私の手を握りしめ泣いている。


他の私の子供も、それぞれに悲しみを露わにしていた。




「みんな…聞いて…私がいなくなっても、どうか幸せに…」



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