偽りを捨てて。
「好き嫌いなんて、人それぞれ違うし……そもそも私ってそんなに可愛くないからね?」
私が起こしたことじゃないのに、一応フォロー。
まぁ、正直聞こえてませんでしたって感じにしてもよかったんだけど……この静かすぎる状況でそれはないかと判断した。
「う…ん」
普段は納得しないはずの女の子たちもこの場をどうにかするためになんとか言い聞かせたようだ。
「好みは違うってやつか~!でも私には紛れもない天使だけどね!」
茉白ナイス!
フォローさすがね、ちょっと空気が和んだわ。
にしても聞いた女の子…地雷踏みやがって~!
別にいいけれど、有尾のやつだってどうしてあの空気でそんなこと言えたかな。
実は頭弱すぎる馬鹿なんじゃないかな?
フォローするこっちの身にもなれっつーの。