偽りを捨てて。




ビューっと冬独特の冷たい空気が走る。



「うわぁっ、さすがに12月になると寒いね…」



「場所変える……?」



「いや、ほかの場所に移ると美織を見る目が多くなるからなぁ……」



ごめんね、可愛すぎて……なーんてね。



自負しすぎは良くない。



「そんなことはないけど……もう場所ないかもしれないしね…」



「ここでいいじゃん、食べよーっ、お腹ペコペコだよーーっ!!!」



茉白を見ていると自分が生きたいように生きてる感じがして好きだ。



「ふふっ、茉白ってば。私もお腹すいたよーっ」



私たちは寒空の下、お昼を広げて食べた。





「あーっ、お腹いっぱい!!もう食べられなー「」



「もう、茉白ったら寝転んじゃって……制服汚れちゃうでしょー?」



大の字になって寝転ぶ茉白に軽く呆れる。



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