偽りを捨てて。
「さすが、美織。女子力の塊ね。恐ろしいわこの子……」
茉白は女子力が欠けすぎね…。
「もう、そんなこと言ってないでほら、起きて」
私は茉白の背中をパンパンッとはたく。
「お昼休みもここで過ごしてもいいど思ってたけど、思ったより寒いから早めに教室戻ろうか」
「うん、そうだね。もうここで寝ちゃいたいけど」
「ふふっ、また茉白はすぐそんなこと言う」
また、私たちは他愛のない話し……ほとんど茉白から私への愛を語りながら教室に戻った。
「あーっ、美織ちゃん!今日は戻ってくるの早いね!!」
おおっと、そうだ。
クラスにいると面倒なんだったな、周りの相手すること。
「うん…ちょっと寒くてね」
「もう12月だもんね!やったー!美織ちゃんと話せるーっ」