懐妊秘書はエリート社長の最愛妻になりました
清々しいほどきっぱりと言い切る。その目に迷いは見えなかった。
胸にいっぱいの愛を抱え、大きな腕を広げてくれている亮介を信じよう。
彼に対して申し訳ないとも、負担だとも、もう思わない。
「お腹の子にも、俺が父親だと認めてもらえるように挽回していくから。いいか? 待ってろよ」
真顔でいたかと思えば、亮介はいきなりおどけた様子でお腹に語りかける。
幸せな予感がふたりを優しく包み込んだ。