懐妊秘書はエリート社長の最愛妻になりました
「ほんと久しぶりね。病院にお見舞いに行ったときだから……四ヶ月?」
一子は指折り数えて首を傾げた。
「そうなんです。病院にまでお見舞いにきてくださって、ありがとうございました。最近、首も座って」
そう言いながら一絆を見ると、まるでタイミングを計ったかのように目をパッチリと開いた。
「一絆くん、よね? あらぁ、どっち似かな?」
「ぱっちりした目は里帆ちゃんで、鼻筋の通ったところはパパさんじゃないか?」
一子と幸則が一絆の顔を覗き込む。
「そうかもしれないわね。一絆くん、美男美女のパパとママでよかったねー」
一子はあやすようにして、一絆の顔の前で両手を大きく開いてひらひらと振った。
「抱っこさせてもらってもいい?」
「もちろんです」