懐妊秘書はエリート社長の最愛妻になりました
「一絆を産むっていう大仕事をしたんだから。ゆっくり戻していけばいい。俺はどんな里帆もかわいいし愛おしい」
「……本当に?」
そう確かめずにはいられない。絶対的な保証がほしいと思ってしまう。
「ああ」
亮介は深くうなずき、里帆のルームウェアを脱がせにかかった。
「私が元の姿を思い出せないほど太っても?」
「健康が一番だから、俺が責任をもってダイエットのサポートをする」
シビアに管理されそうだ。
「じゃあ、逆にガリガリに痩せちゃったら?」
「うまいものを一緒に食べ歩きする」
「それじゃ――」
「里帆、そろそろ黙ろうか」
次の質問をしようとした里帆の唇に、亮介の人差し指が触れる。
「もう我慢の限界だ」
煽情的な瞳に鼓動が一気に高鳴った。
亮介に顎を持ち上げられ、唇が重なる。素肌を優しくなぞる指先に、こらえきれずに甘い吐息が漏れた。
長く熱い夜は、まだ始まったばかり。
亮介に求められる幸せは、里帆の心を満たしていった。
番外編END