たとえば、こんな人生も
いつきさんはこんな風に時折
私に差し入れを持って来るようになった
私の体調を気にして
ごはんだけでもちゃんと食べるようにって
こうしておかずを届けにきてくれる
一応、ちゃんとごはんは食べてる
家ではあの人がいて、中々キッチンが使えないから
お店の厨房を借りて
作りおきのおかずを作って持って帰ったりしてる
「…ありがとうございます
この前のも、すごく美味しかったです」
「それは良かった」
毎回申し訳ないな、なんて思いながらも
厚意を無下にするのも嫌だし
それになにより
いつきさんのその気持ちが嬉しかったから
受け取って、笑って素直な感想を伝えれば
いつきさんは嬉しそうに目を細める
「じゃあ、またね」
「はい」
手を振って去っていくいつきさん
同じように手を振り返して見送る
「…」
……いつきさんと会うと、ほっとする
だけど
いなくなった後、寂しいとか不安とか
そういうのに似た感情が湧いてきて
また、そわそわ落ち着かなくなる
…なんなんだろ、この感じ
自分でもよく分からない感情に
ここ最近の私は振り回されてる
私に差し入れを持って来るようになった
私の体調を気にして
ごはんだけでもちゃんと食べるようにって
こうしておかずを届けにきてくれる
一応、ちゃんとごはんは食べてる
家ではあの人がいて、中々キッチンが使えないから
お店の厨房を借りて
作りおきのおかずを作って持って帰ったりしてる
「…ありがとうございます
この前のも、すごく美味しかったです」
「それは良かった」
毎回申し訳ないな、なんて思いながらも
厚意を無下にするのも嫌だし
それになにより
いつきさんのその気持ちが嬉しかったから
受け取って、笑って素直な感想を伝えれば
いつきさんは嬉しそうに目を細める
「じゃあ、またね」
「はい」
手を振って去っていくいつきさん
同じように手を振り返して見送る
「…」
……いつきさんと会うと、ほっとする
だけど
いなくなった後、寂しいとか不安とか
そういうのに似た感情が湧いてきて
また、そわそわ落ち着かなくなる
…なんなんだろ、この感じ
自分でもよく分からない感情に
ここ最近の私は振り回されてる