たとえば、こんな人生も
いつきさんの家にくる前に
自分の家に寄って必要なものだけ持ってきた
家まではいつきさんが車で送ってくれて
また私があの人に何かされたら困るからと
家の中までついてきてくれて
あの人はちょうど外に出ていて
鉢合わせることはなかった
散らかった部屋や
床や壁に染み付いた私の血を見て
いつきさんはずっと険しい表情を浮かべてたけど
何も言わなかった
「…………ふぅ……」
小さくため息をつく
一気に色んな事が起きて
…………ちょっと疲れた…
荷物を片付け終えて
私はふわふわのベッドに倒れ込んで
「……」
そのまま泥のように眠った
……
……
……
…………今、何時……?
体を起こして
ベッド脇のデジタル時計を確認すれば
時刻は深夜2時過ぎ
起きた時には、真夜中だった
だけど
部屋のドアの隙間から明るい光が漏れていて
そっとドアを開けて覗いて見れば
リビングのソファーに座って
パソコンとにらめっこしてるいつきさんを見つける
「……いつきさん」
「あ、起きた?」
自分の家に寄って必要なものだけ持ってきた
家まではいつきさんが車で送ってくれて
また私があの人に何かされたら困るからと
家の中までついてきてくれて
あの人はちょうど外に出ていて
鉢合わせることはなかった
散らかった部屋や
床や壁に染み付いた私の血を見て
いつきさんはずっと険しい表情を浮かべてたけど
何も言わなかった
「…………ふぅ……」
小さくため息をつく
一気に色んな事が起きて
…………ちょっと疲れた…
荷物を片付け終えて
私はふわふわのベッドに倒れ込んで
「……」
そのまま泥のように眠った
……
……
……
…………今、何時……?
体を起こして
ベッド脇のデジタル時計を確認すれば
時刻は深夜2時過ぎ
起きた時には、真夜中だった
だけど
部屋のドアの隙間から明るい光が漏れていて
そっとドアを開けて覗いて見れば
リビングのソファーに座って
パソコンとにらめっこしてるいつきさんを見つける
「……いつきさん」
「あ、起きた?」