たとえば、こんな人生も
「……」
「ひな。とりあえず、いつきの家に行こ
そこに車停めてるから」
「……うん」
まこちゃんに手を引かれて
私はまこちゃんの車に乗り込んだ
車だといつきさんの家まであっという間
取り出したカードーキーで鍵を開けて
まこちゃんの荷物を部屋に運ぶ
広いからと、私が借りてる部屋をまこちゃんと
一緒に使うことになった
「…………ねぇ。まこちゃん」
「ん?」
「キスってあんなにふわふわするものなの?」
「ふわふわしたの?」
ベッドに座る私に
荷物を片付け中のまこちゃんは首を傾げる
「頭、ぼーっとなって
ずっとふわふわして気持ち良くて
…………怖かった」
「泣いたって…それで。
私はてっきりいつきが怖くて泣いたんだと」
…それも、間違ってない
あの時の甘い表情と声のいつきさんは怖かった
けど、一番怖かったのは……
「あー……一概にそうとは言えないよ」
「下手なやつにされたらそんな風にならないし
ましてや好きでもない男にされたら
気持ち悪かったり、嫌悪感とか恐怖で
それどころじゃないでしょ」
「ひな。とりあえず、いつきの家に行こ
そこに車停めてるから」
「……うん」
まこちゃんに手を引かれて
私はまこちゃんの車に乗り込んだ
車だといつきさんの家まであっという間
取り出したカードーキーで鍵を開けて
まこちゃんの荷物を部屋に運ぶ
広いからと、私が借りてる部屋をまこちゃんと
一緒に使うことになった
「…………ねぇ。まこちゃん」
「ん?」
「キスってあんなにふわふわするものなの?」
「ふわふわしたの?」
ベッドに座る私に
荷物を片付け中のまこちゃんは首を傾げる
「頭、ぼーっとなって
ずっとふわふわして気持ち良くて
…………怖かった」
「泣いたって…それで。
私はてっきりいつきが怖くて泣いたんだと」
…それも、間違ってない
あの時の甘い表情と声のいつきさんは怖かった
けど、一番怖かったのは……
「あー……一概にそうとは言えないよ」
「下手なやつにされたらそんな風にならないし
ましてや好きでもない男にされたら
気持ち悪かったり、嫌悪感とか恐怖で
それどころじゃないでしょ」