白雪姫に極甘な毒リンゴを
夕食を終え、
リビングのソファに座りお笑い番組をみて
ケラケラ笑っていた時、
食器を洗い終えた六花が、俺の隣に座った。
「お兄ちゃん……
私、家事頑張っているよね?」
なんだ? いきなり。
「朝ご飯も作って、洗濯もして、
お兄ちゃんの洋服に
アイロンもかけているよね?」
「あ……ああ」
「だからさ……
頭、なでなでして」
またまた、上目遣いで見つめられ、
俺の心臓は六花の可愛さにバクバクしだした。
やばい!
俺の手が、
六花の頭をなでたいと叫んでいる。
我慢だ! 我慢!
「いいもん。
お兄ちゃんがなでなでしてくれないなら、
自分でするから」
六花はそう言って、
俺の膝の上に頭を乗せて寝ころぶと、
俺の右手をつかんで、自分の頭の上に乗せた。
そして、自分で俺の手を動かして、
なでなでを始めた。
六花の頭が乗っている俺の太ももが、
六花の頬の熱で熱くなってきた。
って、この膝枕の状態。
キープ無理!!