元カレと再恋愛ってありですか?
奏介の家には広いウッドデッキがあって、そこに大量の洗濯物と布団を干した。

奏介が家の中からマットをウッドデッキに出しその上にたくさんのクッションを並べる。

「紗那。」
奏介がマットの上に座り紗那を呼ぶ。
「おじゃまします」
紗那はそう言って、マットの上に座った。

「いいねー」
庭の緑も見えるその場所を紗那はすぐに気に入った。
「あー。帰ってきたって実感」
奏介が大きく背伸びをしてからマットに寝転がった。

「どうでした?修業は?」
「あー。俺ってまだまだだと思ったよ。」
「そんなことないでしょ?」
「いや。今回はレストランじゃなくて一般家庭にホームステイしてたんだけどさ。」
奏介が太陽のまぶしさに目を閉じて話すのを、紗那は見つめた。
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