元カレと再恋愛ってありですか?
「その話、もっと聞きたい。セクハラ社長のことも含めて」
奏介は紗那の話をいつでも真剣に聞いてくれる。そうわかっていても紗那は自分のことをすべてはまだ奏介には話せていないものも多かった。
「朝になっちゃうよ?」
「いいよ」
奏介は真剣な目で紗那を見ている。
「まずはセクハラ社長の話からだな。」
そう言って少し微笑むながら奏介は紗那の肩を抱いた。

紗那は奏介にも誰にも言ってこなかった話をした。
社長の話、今のチームの仲間のいいところ、独立を考えた時の話。

奏介は話を最後まで真剣に聞いてくれた。

「紗那」
「ん?」
朝方になり眠気に襲われている紗那は奏介に寄りかかりながらうとうととしていた。
「ちゃんと話そうな。」
「ん?」
「ちゃんとさ、話しよう。」
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