元カレと再恋愛ってありですか？

「抱いてみますか？お父さん」
手術着の看護師に言われて奏介は恐る恐る赤ちゃんを看護師から預かった。

小さいのに、ずっしりと重い・・・
「ちっさいのに・・重いな・・・」

これ以上の感動が人生の中であっただろうか・・・
奏介は小さな命の重さを感じながら大きな感動に包まれていた。

紗那のお腹に触れるたびに動いていたやんちゃな息子。

この小さな手で、小さな足で、紗那のお腹をけっていたのだと思うと愛おしさと会えた感動はさらに膨らんだ。

大きな奏介の片腕だけですっぽりと体がおさまる赤ちゃん。
「よく生まれてくれたな。頑張ったな。」
その小さな手を握ると、赤ちゃんは指先に力を込めて握り返した。