復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
ドリブルの練習の時に使ったカラーコーンを積み重ねた物を抱えて、こちらに来る。

「お疲れさま」

と環奈は一声かけた。

「今日の差し入れは、これ」

美玖が空っぽのタッパを雅彦に見せる。

「食べ終わったあとだからわかんないよ」

環奈が言うと雅彦がおかしそうに笑う。美玖は、あちゃーと舌を出していた。

すると、雅彦の後ろから誰かがぶつかってきた。一瞬雅彦がぐらつくが、筋肉のついた両足で踏ん張り、カラーコーンは落ちずにすんだ。

「うるせえな。朝っぱらから女とイチャついてんじゃねーよ」

吐き捨てるように言ってきたのは、三年の河本颯太だった。

身長は雅彦と変わらないぐらい高く、ガッチリした体型で威圧感がある。

「す、すみません」と環奈はすぐに頭を下げた。
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