復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
きゃはは、と麗羅がさもおかしそうに笑い転げる。キンキンした笑い声は、爪で黒板を引っかいた音のように、環奈には聞こえた。

真紀は、真っ黒いカラスのよう、癖毛を前髪と一緒に上でひとつに束ねていて、化粧っ気はな、自動販売機小銭の投入部分のように細い目で、環奈を見てくる。

炭酸ジュースがついた口元は意地悪く笑っていた。

どう見ても、派手系の麗羅たちと真紀はタイプが違う。
いや、唯一の共通点に環奈は気付いた。きっと環奈にムカつく、という理由で一致団結しているのだろう。

二学期が始まったばかりだというのに、環奈は真っ暗なトンネルに入りこんだ気分になった。これから、どんなことになるのだろう。

環奈は、胸元にあるお守りがの指輪にそっと手をあてながら、思った。
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