復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
なにより、自分のせいで環奈が嫌がらせをされていることを雅彦が知ったら、サッカーどころではなくなるだろう。

大丈夫……私さえ我慢すれば、大丈夫……。

バレることを恐れてか、麗羅たちは目立った嫌がらせをしてこないため、教師や美玖以外のクラスメイトたちはまだ気づいていない。

不釣り合いだっていい。私は好きな人と付き合っているだけだから。

環奈はそう思い、気丈にひとりで耐えていた。

そうしているうちに、セミの声が消えていき、少しずつ秋の訪れを感じる季節になっていた。
< 106 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop