復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「そりゃムカつくよ。だから上履きにジュース入れて水浸しにしたりしたじゃん」

真紀は口の端に、あんこをつけたまま言う。

「一回呼び出して、ぶん殴っちゃえば?」

短絡的な真紀の提案に麗羅は、両手で大きなばつ印を作った。

そんなことをして雅彦にばれたら、嫌われてしまうだろう、と怒鳴ってやりたい気持ちをなんとか飲み込む。
はあ、と麗羅は心の中でため息をついた。

環奈も雅彦と別れる気配はないし、なんのためにウソまでついて、真紀をスカウトしたのか。

毎日ジュースやらお菓子をおごってやっているので、麗羅は大赤字の相撲部屋の親方のようなの気分だった。食べてばかりでたいして役にも立たない。
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