復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「真面目そうだけど、意外な裏の顔があるかもよ。スマホとか、財布とか見たら、なにか見つかって、藤原環奈を脅せるんじゃないかなぁ」
なるほど!と麗羅は目を輝かせる。
その証拠を突きつけてやれば、雅彦とすぐに別れるかもしれない。麗羅の胸は興奮で高鳴っていた。
「それいいじゃない。よーし、今から作戦立てよう」
おーっ、と麗羅たちは拳を高く突きあげ、一致団結した。
ああでもない、こうでもない、と話す麗羅たちは気づいていなかった。
ーー自分たちの足元のすぐ近くまで異様に長い影が伸びていることに。
それは人の形をしており、笑うように微かに揺れると、あっという間に消えていった。