復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
もどかしい気持ちで胸ポケットを探る。コロンとした感触があり、手のひらに指輪がのったので、環奈は、ほっとした。

しかし安心している場合ではない。通学カバンの中を急いで確認する。

だが予想に反して、財布やポーチの中身にも異常はなかった。

どうやら気にしすぎのようだった。環奈は安心して制服に着替える。今日は美味しくお弁当が食べれそうだ、と思いながら弁当袋を手にして、美玖の席へ向かう。

体操服を着たままの美玖が、突っ立っていた。通学カバンが机にのっている。

「美玖、どうしたの?」

環奈が声をかけると、美玖は、はっとした顔をした。
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