復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
ついでにガスコンロとシンクの掃除もしておく。

毎日ちゃんと片付けておけば、汚れがたまることはない。

昔、お母さんもよくこうやって片付けしていたな、と思い出した。

「よし」

一通り掃除がすみ、環奈は部屋へと戻る。

ハンガーにかけてある真新しい制服を手にする。茶色いブレザーにチェックのスカートがかわいらしい。

環奈はウキウキした気分でそれを着た。

赤いリボンをつけて、姿見の大きな鏡で制服を着た自分を見る。

今日は高校の入学式だ。
いよいよ今日から新しい生活が始まる。あれから六年もたつんだ、と思うと、涙目になり、目が熱くなってきた。
< 14 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop