復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「えっと確かね、トイレの中に入って、手を合わせて祈るんだって。マリア様、マリア様、どうか願いを聞いて下さいって」
「へえ、そうなんだ。あたしも痩せたいですってお願いしに行こうかなぁ」
キャハハ、という笑い声がして、どんどん声が遠くなっていく。
今の話を聞いた環奈はいてもたってもいられなかった。
にわかには信じがたい話だったが、雅彦のためならなんだってしてみせる。
環奈はそう強く決意すると、涙をふいて、走り出した。
環奈が走っていく姿をふたつの影は、廊下の壁からしっかりと見ていた。
ふたつの影がくっつきあい、ひとつの小さな小さな影になる。
赤ん坊の形をしたその影は、『キシシ』という笑い声を残して、壁に溶けるようにして消えていった……。
「へえ、そうなんだ。あたしも痩せたいですってお願いしに行こうかなぁ」
キャハハ、という笑い声がして、どんどん声が遠くなっていく。
今の話を聞いた環奈はいてもたってもいられなかった。
にわかには信じがたい話だったが、雅彦のためならなんだってしてみせる。
環奈はそう強く決意すると、涙をふいて、走り出した。
環奈が走っていく姿をふたつの影は、廊下の壁からしっかりと見ていた。
ふたつの影がくっつきあい、ひとつの小さな小さな影になる。
赤ん坊の形をしたその影は、『キシシ』という笑い声を残して、壁に溶けるようにして消えていった……。