復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
学校につくと、校門前に美玖が立っていた。

「環奈」

環奈を見つけた美玖が、駆け寄ってくる。

心配そうな顔をしていて、申し訳ない気持ちになった。

「昨日はごめんね。返事もしなくて」

環奈は手を合わせて、謝る。

美玖は、ほっとしたように笑顔になった。

「全然いいって。少しは休めた?」

うん、と環奈はこれ以上、美玖に心配をかけないよう、うなずいておく。

その時、勢いよく、環奈の背中に硬いものが当たった。

「痛っ」と振り返ると、ちょこん、とスマホを手にした由愛が立っていた。

どうやら、ながらスマホをしていて、通学カバンが、当たったらしい。
< 164 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop