復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
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「由愛はかわいいね〜」

「由愛は天使だね」

親族、先生、友人、周りの人間に優しく微笑まれながらそう言われて由愛は育ってきた。

そのせいか、自我が芽生えたころから、はっきりとした考えがあった。

ーー由愛は特別な存在なの。他の人たちとは違う。

だから、由愛が気に入った人以外は、どうでもいい。そいつらが苦しもうが消えようが……。

中学のセーラー服を着た由愛が道端の花を踏みつけながら歩く。

ぐしゃりと首の折れた花を振り返ることなく由愛は進む。

どうでもいい人間たちは、あの道端の花と同じだ。由愛には関係ない。だって痛くも痒くもないから。
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